必ずしも必要な項目ではないのですが、一応載っけておきます。
 一つの小説を書くためには様々な豆知識が必要だと思います。今ならパソコンやスマホで何でも検索できるからすっごく簡単……とお思いかもしれませんが、ここにはいくつか落とし穴がありますのでご注意を。
 まず、ネット上の情報は全て均等に正しい訳ではありません。
 悪意的な嘘の話ではなく、情報をまとめている当人様が先入観や思い込みで間違った情報を掲載している可能性もゼロではありません。
 異なるサイトを回って同じ結果が出てきたからきっと正しいんだ、と判断する人もいるかもしれません。
 ただし、サイトAとサイトBは、掲示板Cの情報を見て同じ情報を書き込んでいた……という場合、大元の掲示板Cが間違っていれば、やはり間違った情報が出回っているだけになってしまいます。
 また、ネット上の情報は永久不変のものではありません。
 原稿を書く前に雑学をネットで探し回って、その知識を基に原稿を書いたとします。はてあの情報は本当に正しかったのかなと改めて調べてみたらサイトがなくなっていた、といった場合、証明手段がなくなります。
 よって、興味のある事はネットで調べ、それが正しいかどうかは正式な文献で確認する、くらいの段階を踏んだ方が正確です。
 いちいち書籍を買うのは金銭的に大変、というか図鑑系だと万単位もざらだし! という場合は、図書館や図書室を活用してみてはいかがでしょう。
 ただし借り物の書籍は自分のものにできません。原稿を書く際に活用した書籍の名前はメモに取っておき、後で確認が必要になった時のために控えておく、くらいの手間はかけた方が良いと思います。


 特に神話系などの場合は、解釈によって答えが変わってしまう事もあるため、一つの情報源だけで満足せずに、複数のソースを当たってみる事を強くオススメします。


 最初から書籍で資料を集める場合、(もちろんお金に余裕があれば)いきなり分厚くて難しい専門書に手を出すのはやめた方が良いです。それを読むだけで、いいえ、読まなくてはならないと思っただけで、もううんざりしますから。
 本当に一番最初は、極めて手軽なもので構わないと思います。いきなりラテン語で書かれたナニナニの原典などではなく、普通に日本の書店に並んでいるイラスト付きの神話解説書、などでも十分な情報量が蓄えられています。まずはそこで自分が興味を持った単語を見つけ出し、その単語をより詳しく掘り下げるために、必要であれば分厚い専門書にアタックする……くらいの気持ちでいた方が気が楽です。
 資料探しは原稿を書くための準備段階であり、資料探しの段階でうんざりして作業が止まる、などは本末転倒ですからね。