編集部ブログ

水野良推薦! 電撃文庫1月刊『ゼロの戦術師』を徹底紹介2!

2018.01.05

皆さん、明けましておめでとうございます。

電撃文庫編集部のわらふじです。

本年も電撃文庫を宜しくお願い申し上げます。

 

新年一発目となるわらふじからのお届けは、電撃文庫1月刊『ゼロの戦術師』の魅力を紹介しちゃいます!

今回も『ゼロの戦術師』を読む前の予習としまして、生まれつき《刻印(ルーン)》を持たない本作の主人公・エルヴィンが本作のキーワードである「戦術と戦略」を教えちゃいます☆

無邪気に学ぶネージュと一緒に、エルヴィン先生のやり取りも、ぜひお楽しみください!

メインキャラクターを紹介したブログはこちら!

 

 

「ねえ、エルくん」


「――なんだ、ネージュ」


「エルくんって戦術師なんだよね? 戦術師って戦術とか考える人だよね?」


「ん……まあ、そうだな。厳密に言うと、まだ軍学校戦術科の学生だけど……」


「でもさ、よく『戦略』って言葉も聞くよね。戦略家とかなんとか。それってどう違うの?」


「同じようなもんだよ」


「えーっ!?」


「権謀術数を巡らせ、奇策妙計をもって目標を達成するという意味ではな。だが、軍事的意味合いにおいて、両者は明確に区別されている」


「どんなふうに?」


「端的に言うと、視点の差かな。戦略はマクロで、戦術はミクロ」


「もっとわかる言葉で!」


「……つまりね。戦争をしている国なら、戦争に勝つためのあらゆること、政治、資金、資源なんかをすべて総合的に考えて、大局的ないし長期的に軍および国を運営していくための計画が戦略。で、戦略遂行のための細かい諸々の局地的な実践計画が戦術だ」


「……わかったような、わからないような」


「じゃあ、たとえ話をしよう。おまえが王都の甘味処へ行きたいとしよう」


「甘味処行きたい!」


「そのためには、ここからのルート選定や交通手段、資金などを綿密に計算する必要がある。これが戦略」


「なんかめんどくさい感じの人だ!」


「で、いつ行こうか、何を着ていこうか、何を食べようか、右手と左手のどちらでスプーンを持とうか、という実際の細かい部分を考えるのが戦術」


「さらにめんどくさい感じの人だ!」


「どう? わかった?」


「エルくんがものすごくめんどくさい感じの人だってことはわかった」


「突然の皮肉!」

「まあまあ、そう目くじらを立てなくてもー。そんな面倒くさい感じのエルくんも好きだよー」


「……さいですか。でも――やっぱり本質的には似たようなもんだよ。それにアスガルズ王立軍の場合、軍の最高責任者である王が特級戦術師と相談して戦略を決定するからいわゆる戦略家は存在しないし。結構曖昧な区分だから、それほど気にしなくていいよ」


「なるほどねー。で、甘味処の話をしていたら本当に甘味処へ行きたくなりました。なのでエルくん、ちょっと戦術立ててー」


「なんか俺、都合良く使われてる感半端ないネ!」

 

 

TVアニメ大好評の『グランクレスト戦記』の著者・水野良先生が推薦する本作が気になった方は、1月10日にぜひお手に取ってみてください!

 

 

伝承の少女と《ウィアド》の戦術師が出会い――

正統派戦記ファンタジーが登場!

ゼロの戦術師

著者/紺野天龍 イラスト/すみ兵
定価/(本体630円+税)

 

 

PAGE TOP