エッセイ

エッセイ「電撃的 春夏秋冬」第9回

『時雨沢恵一と12月の私』 
時雨沢恵一

【プロフィール】第6回電撃ゲーム小説大賞最終候補作『キノの旅』が2000年3月に「電撃hp」Vol.6に掲載されデビュー。最新刊『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅠ -スクワッド・ジャム-』は今月発売!

 突然ですが、私は12月が大好きです。1年の中で一番好きな月じゃないかなと思います。なんなら順位をつけてみましょうか? まずは20位から! ありませんかそうですか。
 12月のどこが好きかと言われたら、年末に向かってじわじわと慌ただしくなる雰囲気や、一年がもうすぐ終わるという寂寞感です。
 そんな“盛り上がり感”が毎年楽しくて、「このまま12月が終わらなければいいのに!」と思ったりしますが、まあ、これはしょうがないです。私の勝手な都合でカレンダーを書き換える訳にはいかないですし、それより何より、今の私にはまだそんな力はありません。
 でもいつの日にか、私が世界の皇帝になったら、12月は301日あることにします。とても長い間、師走を楽しめますね。これ、公約です。トラストミー。
 そんな将来の話はさておき――、私が作家になってからは、3月に本を出すことが本当に多くて、すると11月末が〆切りになります。つまりこれさえ終えておけば、年末年始は仕事がほとんどなく、のんびりできる期間ということに。
 おかげで12月は、1週間程度の旅行に行ったり、電撃文庫の忘年会や作家仲間との忘年会を楽しんだり、年末は(時間が許せば)コミックマーケットに顔を出したり、毎年この頃に開かれるangelaさんのコンサートを楽しんだりと、パワーを充電できる月でもあります。
 そしてやがて大晦日を迎えて、その夜も更けて新年に切り替わった瞬間――、
 実際には単なるカレンダー上での出来事なのに、まるで世界が切り替わったかのように感じます。
“あー、終わっちゃった!”と残念に思いつつ――、
“いや、これで来年までもう一年切ったぞ!!”と、次の大晦日に向けて決意を新たにする瞬間です。
 これを書いているのはまだ10月ですが、読んでいるときは12月ですね。師走を堪能したいと思います。
 それにしても、もうすぐ2015年ですか! すっごい未来に来ちゃったなあ……。

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