エッセイ

エッセイ「電撃的 春夏秋冬」第6回

『鎌池和馬と9月のバーガー』 
鎌池和馬

【プロフィール】04年に『とある魔術の禁書目録』でデビュー。以降も『ヘヴィーオブジェクト』『インテリビレッジの座敷童』などのシリーズ他、コミカライズ・アニメ・ゲームと精力的に活動。デビュー10周年企画進行中!

九月です! フィクションの世界だと『やべー水着のシーズン終わっちったじゃん!』『次の十月で衣替えだからイラストレーターさんにすげえ迷惑かけるけども!?』などなど、全体を評して言わせていただくと『面倒臭いわ! さっさと九月消滅しろ!!』という感じなのですががが。
 リアルな九月だと、読書の秋、運動の秋、食欲の秋、などなど、やたらアクティブな言葉が並ぶ季節の到来です。さて何かあったかな……と著者近影の撮影とかにも使っている、二万くらいのチープなデジカメを覗いてみれば、何だろう、ハンバーガーの写真がいっぱい出てきました。
 そうそう、ハンバーガーと言っても世界展開しているチェーン店のものではなく、かといって『いやあテキサス辺りのマジのハンバーガーはお盆みたいにでかくってさあ』みたいに気取ったものでもなかったはず。お店自体もハンバーガーを売りにしていたというよりは、まず冷たいビールがあって、それに合うジャンクフードを並べている、といった感じなのです。
 譬えるなら居酒屋グルメ的な? 久しぶりにあの明らかにレンジでチンしているのにそこそこ美味いバーガーを頬張ってみたくなってきたぞ、と足を運んでみれば。
 潰れて、いる、し……。
 ああ、ああ、地味に辛いなあ、これ。前述の通り、大規模なチェーンでもなければ本格仕様の隠れた名店でもないため、どこを探せば同等の味に巡り合えるか全く予想できないし!? このままだと思い出の中でどんどん美化されて無尽蔵に渇望だけが膨らんでいきそうな雰囲気ですよ!!

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