エッセイ

エッセイ「私の電撃体験」第4回

蒼山サグ

1981年生まれの秋田県出身。バンドマン目指して上京し、大学時代にサクッと挫折した結果、今シリーズで第15回電撃小説大賞〈銀賞〉を受賞しデビュー。麻雀よりも大好きなのは競馬。純粋にお馬さんたちが頑張って走り抜く姿に心を打たれるみたいです……よ?

『ロウきゅーぶ!』著者の蒼山サグです。このタイミングでエッセイを書かせて頂ける光栄を賜り、思い浮かぶ『電撃体験』といえばやはり自作のアニメ化に関すること。まさしく今も現在進行形で、楽しくて刺激的な毎日を送らせて頂いております。
 元来アニメファンだった私ですが、その現場に直接触れてスタッフの皆様に対する尊敬の念は膨らむばかり。想像していたよりもずっと早い段階から、想像していたよりもずっと多くの人の手によって支えられ、ひとつの作品は創られていくのだなと知り、いち視聴者としても以前よりアニメというメディアに対する愛が深まった実感があります。
 小説の執筆は自分の手を離れるまで個人作業ですので、最終的にスケジュールの辻褄が合えば途中の進行度は不安定でも問題ないというマイペースな側面もありますが、共同作業となるアニメはそうもいきません。責任がスペシャリストの手に分散することによってリンクさせるべき情報量が圧倒的に増え、同じ尺を描いても裏に積み重なるマンパワーの意味と重みはまったく異次元のものとなります。
 だからこそ、素晴らしいチームワークで製作された作品というものは、一人でこねくり回しただけではおおよそたどり着くことが出来ないような感動を伝えてくれるのでしょう。他の現場を知っているわけではありませんが、『ロウきゅーぶ!』はそういった意味で本当に恵まれたアニメ化をして頂けているなと感じております。もしよければ、本編とそれに関連する展開ともども私と一緒に楽しみ、携わって下さった全ての方々への感謝と感動を共有して頂ければ心より嬉しく思う限りでございます。
 ところでつい先ほど『担当編集さんがこのエッセイのことをすっぽり忘れてて、依頼と同時に締め切りのカウントダウンが始まった!』という別の電撃体験も味わったばかりだったりしますが、日頃の感謝に免じてそのことは内緒にしておいてあげましょう。

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次回は『ゴールデンタイム』の竹宮ゆゆこ先生が登場!!

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