エッセイ

エッセイ「私の電撃体験」第13回

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志村一矢

『月と貴女に花束を』にて第5回電撃ゲーム小説大賞で<選考委員特別賞>を受賞しデビュー。その後、『麒麟は一途に恋をする』『きみとあるくひだまりを』シリーズを執筆。最新シリーズ『竜と勇者(あいつ)と可愛げのない私』6巻は2012年4月10日発売!!

ネタ被り。
 作家をやっていると避けては通れない事象です。
 特に、考えていたネタを同業者さんが自分よりも先に発表してしまう、というケースは非常に多く、その結果セルフボツに処したネタは一つや二つじゃありません。
 不思議なことに、ネタ被りが起きる場合、『ちょっと似てる』程度ではなく、設定からキャラクター配置から大まかなストーリーまで、似ていないところを探すのが難しいぐらいに似てしまうのです。
 ネタ被りは、今回も起こりました。
『私の電撃体験』というテーマでエッセイを書いてくださいと言われて、私はまず自分が電撃小説大賞で特別賞を受賞したことを知った瞬間のことを書こうと思いました。しかし、編集さんからそのネタは既に書いている先生がいるのでなるべく避けてくださいと言われてボツに。
 次に思いついたのは、『初めてオンラインゲームをプレイした時の出来事』でしたが、それも川原先生が同様のネタを書かれていて、ボツに。
 さらにその次に思いついた感電事故ネタも、佐島先生が既に書かれていてボツにせざるをえなく。
 
 そんなわけで、ネタがありません。
 刺激よりも平穏を求めてやまない引きこもりの作家に、電撃的な出来事なんてそうそう起こりはしないのです。
 しいて言えば、このエッセイを書くにあたって思いついたネタが全部他の先生と被ってしまったのが電撃体験ということで、ひとつ。

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次回は『断章のグリム』の甲田学人矢先生が登場!

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