『Babel』とは―― 多くの読者を熱狂させた、
「言語」と「人間」を描くファンタジー 第20回電撃小説大賞最終選考作『監獄学校にて門番を』にてデビューした古宮九時が、デビュー前に「藤村由紀」名義にてWEB上で発表した異世界ロードファンタジー。優秀な姉妹に劣等感を持つ平凡な女子大生・雫と、とある過去を持つ魔法士の青年・エリク。本来ならば出会うはずのない二人の旅物語は、発表以降多くの読者に愛され続け、今回、熱烈な声を受けて電撃文庫より待望の書籍化となった。雫とエリクが信頼を深めるきっかけでもある「言語」は、本作の大きなテーマであり、「言語」という新しい視点から異世界をとらえ、壮大な物語を紡いでいる。普通の少女が「言葉」という武器だけを持って異世界へ迷い込み、様々な人や事件に出会ったとき、何を感じ、どう成長し、そして異世界にどんな異変をもたらすのか――。「言語」と「人間」を描いた珠玉の“新・異世界転移譚”を、是非その目で見届けてほしい。
『小説とかドラマって不思議だと思わない? 異世界でも言葉が通じるなんて』ごく平凡な女子大生・水瀬雫は、砂漠に立ち尽くしていた。不思議な本を拾った彼女は気づけば“異世界”にいたのだ。剣と魔法が当たり前のその世界で、唯一の幸運は「言葉が通じる」こと。戻る術もなく途方に暮れる雫だったが、物静かな魔法士の青年・エリクに出会い、大きく運命は変わる。魔法文字を研究する彼は、雫の元の世界の言語に興味を持ち、言語を教わる代わりに共に帰還の術を探す旅に出ると提案したのだ。しかし子供の言語障害と、謎の長雨による疾患という二つの奇病により混乱する大陸で、雫とエリクは魔法最大のタブーである“禁呪”にまつわる大事件に巻き込まれてしまい……。そして、二人の旅は「異世界」を根底から変革する運命へと繋がっていく――。
水瀬 雫(みなせ しずく) エリク ターキス メア