【crucial notice】貿易会社の注意書き、ボコールについて【on the pinup board】



 ブードゥー教において道を極めた達人でありながら、悪しき目的のためにその奥義を取り扱う者。日本語では呪祭司や妖術師と訳される事が多い。

(交渉の席では、相手に敬意を払い悪や闇などネガティブな訳語は使わない事)

 正規の祭司であるオウンガンが堕落した姿とも、刑罰の執行などオウンガンの恐ろしい側面を示したものだとも言われる。

 いわゆるゾンビの製造もまた、区分としては恐神ペトロ神群の力を借りたボコールの仕事という事になる。

(注意。今日のアークエネミー・ゾンビは単純に彼らの手によるものではなく、祭司職が調合した薬品が風土病のウィルスの結合を破壊した事によって生じたゾンビパウダー劇症型と呼ばれる変異病原体に起因する。混同を起こさないよう留意する事)

 その目的が何であれ、ボコールはオウンガン同様に道を極めた存在である。フーンシ、カンゾという段階を経て祭司として認められた彼らは炎で命を奪われる事はなく、ミステールと呼ばれる様々な神の力を借り受け、一国を支配するほどのカリスマ性を取得する。

 ゾンビ製造やライムの毒など特に高い薬品技術と、ブードゥー人形や生贄など魂の管理技術で有名。欧米製の娯楽映画と違い、史実の彼らは生体の取り扱いを得意としている訳だ。

 他、ブードゥーでは人体を物的・霊的問わず五つの項目に分けて考える点が特徴として挙げられる。当然、祭司は自分に対しては有利に、他者に対しては不利に働くよう、五つの項目に手を加えていく訳だ。