10

OFFICIAL WEBSITE

  • PV収録ルポ漫画 著者:ぎうにうPV収録ルポ漫画 著者:ぎうにう

    茅野愛衣編茅野愛衣編

    島崎信長編島崎信長編

  • 「あ、綾子さん……」

    「どうしたの、タッくん?」

    「どうしたもこうしたも……なんですか、このタイトル?」

    「あらタッくん、まさか島﨑信長様を知らないの?」

    「いや、それは知ってますよ。有名な声優さんじゃないですか……」

    「そうっ、第一線で活躍する超人気イケメン有名声優さんよ!」

    「そんな人の名前が、なぜこのSSのタイトルに……」

    「ほら、最近『ママ好き』のPVが作られたでしょう? ちゃんと声優さんが声を当ててくれる、本格的でお金のかかったPV。そのPVでのタッくんの声が……なんと島﨑信長様なのよ!」

    「そ、そうらしいですね。俺の声、島﨑さんがやってくださるみたいで」

    「島﨑様にはね……ほんと、感謝してもしきれないぐらいだわ。今回のPVを引き受けてくださったことはもちろん、ママ好きの一巻が発売したときには……なんとツイッターで感想を言ってくださったの!」

    「あれは驚きましたよね」

    「驚いたし、感動したわ。感涙したかもしれない。まさかあの島﨑信長様が……SA○のユージオが『ママ好き』を読んでくれているなんて……!」

    「……SA○の場合、そこを○で伏せてもあんまり伏せ字の意味ないですよ」

    「島﨑様のツイート、反響がすごかったもんね。ママ好きのヒットの半分は島﨑様のおかげと言っても過言ではないぐらいよ。二度と足を向けて眠れないわ。恐れ多くて様をつけずにはいられない」

    「ま、まあ、ありがたい限りですよね」

    「PVの声優を誰にお願いするかってなったとき、一応声優さんの希望みたいなのも訊かれたのよ。こういうのってオーディションとかのステップを踏んで決まるアニメと違って、出版サイドから『○○さんにお願いできますでしょうか?』ってオファーをすることが多いからね。もちろん希望が必ず通るわけじゃないんだけど。『ママ好き』の場合……声優の希望を尋ねられたとき、作者、イラストレーター、担当編集の三人が口を揃えて『タッくんは島﨑さんで!』と即答したらしいわ」

    「満場一致!?」

    「三人の心が一つになった瞬間ね」

    「なんでそんな……いや、なんていうか、一応『ママ好き』って、綾子さんがメインじゃないですか。作品の顔っていうか、一番アピールすべきポイントっていうか。だったら制作陣が声優の希望出す場合も、まずは綾子さんの声優に希望を出すべきじゃ……」

    「今回は、なによりもまず島﨑様への思いが勝ってしまった感じね」

    「……それでいいんですか?」

    「というわけで、島﨑信長様がタッくんを演じてくださる『ママ好き』のPV、どうぞよろしくお願いします!」

    「お、お願いします。いやでも、本当にいいんですか、これで? 俺の声優さんばっかりで、綾子さんの声をやってくださる声優さんのことも、ちゃんと伝えないと……」

    「……実はね、タッくん。この手のPVってのは、いろいろバタバタするのが世の常でね。いろいろとギリギリで決まるのが普通なのよ」

    「はあ」

    「だからね、このSSを書いてる段階では……まだ私の声優が決まってないの」

    「そ、そんな裏事情が……」


  • 書影:娘じゃなくて私が好きなの!?(7)

    お隣に住むママ×大学生の超純愛年の差ラブコメ――堂々完結!!

    ISBN 9784049142877
    発売日 2022年4月8日発売 定価 737円(本体670円+税)
    ISBN 9784049142877
    発売日 2022年4月8日発売
    定価 737円(本体670円+税)

    お隣に住むママ×大学生の超純愛年の差ラブコメ――堂々完結!!

    購入はこちらから

    ▼ もっと見る

  • 歌枕 綾子かつらぎ あやこ

    在宅仕事の兼業主婦。
    姉夫婦が事故で亡くなり、娘の美羽を引き取って女手一つで育ててきた。

  • 左沢 巧あてらざわ たくみ

    大学生。
    幼い頃から隣に住む歌枕家の綾子に10年片思いし続けている。

  • 歌枕 美羽かつらぎ みう

    女子高生。
    5歳のときに綾子に引き取られた。
    綾子に幸せになって欲しいと思っている。

  • 梨郷 聡也りんごう さとや

    巧と同じ大学の友人。
    可愛くて華奢で、休日は女の子の服装でお出かけをする。

  • 狼森 夢美おいのもり ゆめみ

    綾子が勤めている会社の代表取締役。
    綾子のことが心配でちょっかいを出している。