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ストーリー 全世界を襲ったゾンビパンデミックから5年後――、人類はほぼ全滅していた。 荒廃した東京をひとりさすらう少年ユキトはある日、「死ぬまでにやりたい10のこと」のため北海道を目指し旅をしている少女エコと出会う。いつも笑顔で明るい彼女だが、その正体は他に例のない“ゾンビ化していないゾンビ”だった。 彼女の死を見届けるため、人類の敵とふたり旅に出ることにしたユキト。決意を胸に、朝日とともにいざ出発しようとするとエコがかわいく抗議の声を上げた。「ゆっくんは、デリカシーがないなあ。支度はすぐだけど、昼間は出たくないの」 尖った口先が、つまらなそうに続ける。「腐っちゃうから」
キャラクター ユキト「世界はもう終わってる。俺たちは死ねないだけで、生きてるわけじゃない」 エコ「お願いだから見逃してくださいかっこいいお兄さん!」 ジャーニー 「ワン!」
ゾンビパンデミックとは?  全世界で同時多発的に発生した連鎖感染(パンデミック)により、人類は突如窮地に陥った。「特定動物化ウィルス(Specific Animalize Virus)」と名付けられたそのウィルスに感染した者は、自我を忘れ人の姿で人を食っていくゾンビのような状態に。さらには他者との接触を通して急速に感染者を増やしていった。世界はゾンビに覆われ、あらゆるインフラは崩壊。文明と社会は概念ごと消滅してしまったのだが……、人とゾンビの戦い自体は最初の数ヶ月がピークだった。なぜなら、襲うべき人間の減少で仲間を増やせなくなったゾンビは、自然と朽ち果て土に還っていったから。 それから五年。地球の人口はかつての千分の一になった一方、ゾンビはほぼ姿を消していた。物語の始まりは廃墟となった渋谷の街。ひとり歩いていたユキトの元へ、突然ビルの上から少女が降ってきて――。
著者・鳩見すたに聞く『地球最後のゾンビ』とは? 自分がゾンビになったつもりで、谷川俊太郎さんの『生きる』を読んでみたこと。近年のゾンビ映画は切り口が新しく、ゾンビを「個」としてとらえていること。そういった影響から、「死んでいるゾンビに自我があったら、二度目の死までどう生きるのか」を描いてみたいと思いました。
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