<style> .santen{ margin: 0; padding: 0; word-wrap: break-word; white-space: normal; display: block; } .head00{ margin: 2rem 0; padding: 1em; background-color:#000000; } .head00_text{ padding-bottom: 0.3rem; border-bottom: solid 1px #ffffff; font-family: "Yu Mincho", "YuMincho", serif; font-weight: 600; font-style: normal;
font-size: 1.5rem; color: #ffffff; text-align: center; } .head00_link{ margin: 1rem 0 0 0; color: #ffffff; text-align: center; } </style>

吸血鬼の姉とゾンビの妹が海外旅行だというのに日本に置き去りだけどどうしましょう……こっちは壊滅してるけど
第〇章

 それは、誰だって怖いと思う。
 できる事なら人生一度だってそんな目には遭いたくないとも。
 だけど一方で、長い長い人生の中でそれは避けられようがない事だってみんな知ってる。地震や噴火、台風や山火事、砂嵐や大寒波。国や地域によって起こり得る危機はそれぞれ違うと思うけど、でも誰だって何かしらの猛威にさらされる瞬間はある。人の方からスケジュールを決めたり、ましてキャンセルを突きつけたりなんかできるものじゃない。
 だからせめて、こう思ってしまうんだ。
 この一回で終わってくれ。
 これ以上はもうたくさんだ、もう手が回らないからここで最後にしてくれって。
 だけどそんな嘆きだって人の都合。自然の側が考慮してくれるなんて話はない。
 そう。

 災害は。
 一度に一つとは限らない。