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【Unknown_Storage】あとがき【file09】
どんっ! 吸血鬼ゾンビも一〇冊になりました。
鎌池和馬です。
今回は流星雨の墜落から始まった連鎖型災害と、そこに並行して行われるJBとの大規模なバトルを軸にしています。どうも私の中ではストレートな脅威はもちろん、それを『使える』と考える人の業みたいなものが怖い、と考える思考があるようです。インテリビレッジやぶーぶーでも形を変えて表れていましたね。
また、言葉が通じない、文化が違う、そんな場所での災害もスタンダードとは違った怖さがあるのではないかなと。今は簡単に通訳・翻訳をしてくれる機械もありますが、電気や通信が途切れた状況でも使えるかどうか。いざという時、どこからどうやって情報を仕入れるかについては非常口の確認と同じくらい大切だと思います。
アナスタシアが顔を出すとスマホやセキュリティ方面のカラーが強くなります。こちらもこちらで大好物。単純なツールやテクノロジーの他にも、いつもは振り回されっ放しなサトリが主人公っぽく動くからかもしれません。
マクスウェルに天津ユリナ。災害下でも頼もしい仲間のおかげで安全地帯がいくつか用意されています。しかし、だからこそ、仮初めの安全が崩れた瞬間こそハイライトではないかなと。
災害下では絶対の安全なんてちょっとした事で崩れてしまうものだし、そもそもこれがあれば安全という前提の情報自体が間違っているかもしれない。そんな中でも足掻いて前に進み続けた天津サトリの物語。楽しんでいただけましたらと願っております。
イメージイラストの真早さんと担当の阿南さんには感謝を。吸血鬼やゾンビ、アブソリュートノアやJB、そしてユリナやアナスタシアと、一つの世界に生きるレギュラーキャラでも誰が表に出るかで作品カラーは大きく変わります。そこまでの広がりができたのは間違いなく設定イラストの力だと思います。今回もありがとうございました。
そして読者の皆様にも感謝を。供饗市を離れると地形破壊がダイナミックになりがちなのですが、今回の流星雨災害はいかがでしたでしょうか。一見荒唐無稽ではありますが、どうやら全世界で燃え尽きた星屑が(目には見えないレベルの微細な塵らしいですが)一日一万トンくらいは降り注いでいるらしいと聞くと結構ぞっとしないでしょうか。当たってる当たってる、ち、地球に弾幕系のシューティングは厳しかったか。ともあれ、ここまでお読みいただいてありがとうございました!
それでは、今回はこの辺りで。
パートナーがヘレンかアナスタシアかで大分カラーが変わるなあ 鎌池和馬