【crucial notice】あるハンターの手帳より【on the pinup board】
東欧一三氏族。発生経緯、構成人数含めて情報の少ない、それでいてアークエネミー側にとって重要な意味を持つ国際組織。東欧一三氏族とあるが、本当に拠点は東欧にあるのか、主要幹部は一三人なのかも含めて疑問点は多い。
中心人物としてクイーン級と呼ばれる吸血鬼が挙げられていたが、彼女が旧光十字に拘束された事で転機が訪れる。アークエネミー全体の独立性よりも、人間社会への迎合に舵を切る傾向が高まる。
この件については、クイーン級がわざと捕まる事でアークエネミー側の国際世論を誘導したとも、敢えて光十字内部へ潜り込む事で人間側の対不死者戦闘技術を分析するためのものだったともされているが、諸説入り乱れているため詳細は不明。
表向きはクイーン級拘束時に組織も空中分解したとされているが、歴史の合間に浮上する目撃情報を総合するに、散発的な残党などという小規模グループではなく、相変わらず大きな存在感を誇示しているのが窺える。
なお、東欧一三氏族の吸血鬼が何をもって階級を分けているかは謎が多く、単純な実力主義でもないようだ。幸運にも(あるいは不幸にも?)生ける伝説と邂逅した目撃者の証言によると、彼らの言葉の端々には『呪い』という単語が浮かぶという。