吸血鬼の姉とゾンビの妹が雪にやられて立ち往生しているようだけどどうしましょう……イミテーションだけど
第〇章

【crawler search】マイクロプラスチック【you need word!】

 厳密な定義はないが、極めて小さな合成樹脂の事。人為的に製造されるのではなくポイ捨てされたビニール袋、プラスチック容器、ストローなどが風化や摩擦など様々な原因で細かく砕けた結果生み出されるものとされる。近年、経口摂取によって動物の体内に蓄積される事が分かり話題を集めたが、今回供饗市の置かれた環境により危険度が一つ跳ね上がった形となる。
 なお、マイクロプラスチックという言葉が普及する前は、大都市や軍事施設に対する『安全な制圧』を企図した大規模非殺傷兵器として一部の国や軍需企業で研究開発が進められていた。これは製造が容易でミサイルや爆撃機などを使って大量散布すれば広範囲にわたってきめ細かい合成樹脂が電子部品の奥まで入り込み、配電盤、変圧器、発電機など電気・通信系統を焼き付きまたはショートによって確実にダウンさせる事ができるため。大気圏外で核爆発を起こすといった電磁パルス攻撃よりはるかに安価で扱いやすい大規模電子攻撃の急先鋒と期待されていたが、環境に対する影響が叫ばれる中で『安全で非殺傷』の建前を失ってしまい、頓挫した。
 代替兵器の候補としては砂鉄や木片チップなどが挙げられるが、砂鉄は保管を誤ると酸化し、木片チップは微生物の分解にさらされる。どちらもトン単位の大量保管時において条件次第では急激に発熱または発火の恐れがあるので注意が必要。

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