【Unknown_Storage】世界の裏側【file01】


 アブソリュートノア。
 間もなく訪れるとされる全世界規模の災厄、通称カラミティを回避するために結成された無国籍集団。かつては下部組織として光十字などを揃えていた。方舟と呼ばれる巨大構造物を用いて、組織に選ばれた者だけを物理的に救済する事を目指す。
 実際のところ、現実に世界の終末・カラミティが発生するかどうかは未知数である。しかし必ず起きる前提で非人道的手段を強行してまで備えを進めるところから、カラミティを含めて彼ら独自の教典や予言書のようなものが出来上がっているのでは、という説もある。
 現在、内部抗争により方舟は破壊され、組織全体としての機能も半休止状態にまで追い込まれている。またこの内部抗争については、外から誘導された可能性も大きい。
 救済能力が持続できているかは不明だが、現在も一定以上の発言力を各界に発揮している。
 代表者は天津ユリナ。
 その正体はアークエネミー・リリスであり、学説によっては七つの大罪の一角に数えられる本物の魔王である。


 JB。
 この窮屈な世界からの『脱獄』を求める組織。そのために巨大な軍用シミュレータ・フライシュッツを製造し、長期的な作戦行動の策定を任せている節がある。
 誰から、何から、そしてどこへどうやって逃れようとしているか、具体的な計画は一切不明。
 技術力については他を圧倒しており、シミュレータ製造から災害デザイン、果ては神と呼ばれる超越存在にも干渉しているところが複数回目撃されている。
 彼らの語る自由とは、神を乗っ取る程度では足りないらしい。
 代表者は不明。
 集団の意思決定を直接左右するという意味においては、シミュレータのフライシュッツそのものという説もある。

 なおJBは極めて高確率でアブソリュートノア壊滅の一件に関与しており、アブソリュートノア側もその容疑に気づいている。これにより現在、両組織の武力衝突が懸念される。