【Unknown_Storage】天体の形成【file06】
鶏が先か卵が先か。
このたとえ話は、天体の形成にも当てはまる。土くれの地球型、ガスの木星型と区別されるがどちらも根っこは同じで、ようは多大な重力の集まる場所に多数のチリやホコリが集まってこの宇宙に巨大な球体が出来上がるという寸法だ。
ただし重力というのはただ漠然とは生まれない。まず大きな質量があって、そこに重力という力が生まれる。
最初の問題がここに浮かび上がるぞ。
重力がなければチリやホコリは集まらず、チリやホコリが集まって多大な質量を作らなければ十分な重力は生まれない。鶏が先か卵が先か、だな。自然環境の中で星がどのようにして成り立っていくのかは不明。我々は我々が立っている故郷の話すら、実は本当のところ理解できてはいないのだ。
ただし。
他の多くの学問がそうであるように、根本の原理を理解できていなくても応用に進めてしまうのが難儀な話でもある。
実際のところ、星は創れる。
今の人の技術でもって、宇宙に漂う不純物を一点に凝縮すれば。