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 はいはーい! 今夜も始まりましたブランニュースターズ!!

 外は相変わらずのゴウゴウ風ですね、安いホテルの部屋に籠って、何もこんな日に観光へやってくる事もなかったのに! なーんてお考えの方も多いのでは?

 でもこの悪天候こそが醍醐味なのです! 存分に味わえ。

 この供饗市(くきょうし)は昔っから天変地異が多い。西の山間部から吹き下ろす冷たい風が東の海岸線の湿った空気とぶつかって大気が不安定化するとかで、特に竜巻と落雷で有名です。ただまあ、転んだってただでは起きないのが我ら雑草精神! 今じゃあ有名大学なんかが軒を連ねて調査チームを送り込んで来ていて、発生メカニズムの難しい各種災害の研究と発生予測、被害軽減なんかの技術を日々組み上げているっていうんだから驚きでしょう?

 減災都市の名前は伊達じゃありません。各家庭の地下には銀行の大金庫みたいな扉があって、いざって時は鉄壁のトルネードシェルターが住民の安全を保護。道のあちこちに消火ホースと一緒に収めてあるのは水害時のためのゴムボート。なんと! 炭酸ガスの力を使ってエアバッグみたいにバーンと膨らむ特別仕様なんです!!

 他にも街の各所にあるセンサーの塊・ウェザースフィアや不測の事態のための予備電源システムなど、色んな試みが投じられているこの供饗市は、サバイバル、アウトドア関係の趣味を持つ方が見れば垂涎の品で溢れているはず。

 近い将来、ここで開発された防災・減災システムが皆様の街へとやってくる日が来るかもしれませんね。

 それと供饗市って呼び名に不穏なものを感じている方もいらっしゃるかも? なんて密室殺人を呼び込みそうな名前なんだ! でもそれを言ったら天竜川や夜叉神峠でだって何かが起きる訳でもなし、地元の人はなーんにも気にしていないのです。

 おっと、イントロが流れてきたな。

 ではでは今日の一曲目に行きましょう! 今週公開のグログロ映画『不死者達の晩餐』のエンディングテーマでも知られる―――