序章 何かの手違いで主役になった人達 War?
「クウェンサー!! 出てきやがったぞ例のデカいヤツが! オブジェクトだ。ホントにありやがったんだあの怪物兵器!! どうすんだ。あんなもん対戦車ミサイル程度じゃどうにもならねえぞ!!」
「決まってんだろヘイヴィア。何とかするしかない!!」
「ヘイ。ヘイヘイ!! 何で立ち向かう方向で話をまとめてんだ? あれ見りゃ分かんだろ
「主砲分かるか? あれだけ
「んおっ? 良い事思いついた。俺スゲェ! ちょっと俺天才なんじゃねえの!?」
「なにヘイヴィア」
「最高。これ最高だって!! この方法なら俺もクウェンサーもほぼ確実に助かるはずだぜ!!」
「もったいぶってないでさっさと言って!」
「戦場の隅っこで死んだふり」
「
「……、」
巨大なスクリーンに目をやりながら、
チョイスを間違えた。
この
「ま、しょせんはきぬはたが勧めたきぬはた映画だから」
と
名前は
こんな日であってもこんなイベントであってもこんな映画館であっても、彼女は相変わらずのピンクジャージだった。ひょっとしたら結婚式やお葬式でもお構いなしなのかもしれない。滝壺にとって衣類とは着心地最優先なのだった。よって、浜面としてはジャージよりも快適なエロ水着やバニースーツの登場を願ってやまない訳なのである。
その滝壺としても、映画からは半分以上興味が失われているらしく、
「はまづら。この後どうするんだっけ?」
「
それにしても、と浜面は思う。
スクリーンの中で広がっている
「……生き残っちまったなぁ第三次世界大戦」