年下の女性教官に今日も叱っていただけた2
インターミッション リリアの後悔
レオンさんの記憶を消去したわたしは、その間抜けな寝顔を睨みつけながら、牢屋の中で考える。
まさかあんな恥ずかしい姿を、レオンさんに見られてしまうなんて……。
本当に肝心な部分は見えていなかったのだろうか? 実は見えていたけれど、気を遣って嘘をついたんじゃ……。
そもそも、アソコが見えていなかったとしても、最も屈辱的な姿であったことに変わりはない。
こっそり水着鎧をめくり、自分の下腹部を確認する。
恥ずかしさと悔しさで、いたたまれなくなった。
とはいえ、記憶を消せることがわかっていて助かった。もしレオンさんの記憶を操作できなかったら、彼を暗殺しようとする自分を止められなかったかもしれない。
いや、そんなことを考えてはダメだ。レオンさんはいずれ魔王を討伐できるかもしれないほどの逸材。それを個人的な感情でこの世から消そうとするなんて。
とにかく今は、この島から脱出することを考えなければ。
この島のシステムは、レオンさんにとって理想的すぎる。大抵の男は女尊男卑なんてまっぴらごめんだろうけど、レオンさんは真性のマゾヒストだから……。
レオンさんに命令していいのは、このわたしだけだ。この島の住人たちには、そのことを知らしめなければならない。



