学年で一番かわいい星ヶ崎さんと友だちになったら毎日密着が止まらない

プロローグ

 友だちなんていなくていい。

 いいや、むしろいない方がいい。

 日陰に生える植物のようにひっそりと、コミュニケーションは最低限に抑えて、周囲から目立つことなく静かに生きていく。それこそが学校生活における唯一の正解であり平穏であるのだ。

 高校入学から二週間。

 今のところ、その試みは成功しているように思えた。

 積極的に話しかけてくるクラスメイトはいないし、昼飯は無事にぼっちだし、部活や委員会に所属もしていないためクラス外の付き合いもない。

 もちろん、登下校も一人きりだ。

 LIMEの友だち登録も、今日も無事に「0」を更新し続けている。

 これでいいと思った。

 これがいいと思った。

 だけどそんな俺の高校生活は、とある出会いによって、一変していくことになってしまう。


「わ、わたしと……と、──」


 ある日、ふいに投げかけられたそんな言葉。

 絶対に交わらないだろうと思われた相手から伝えられた予想外の一言。

 そう。


 ──