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  • 書影:異修羅I 新魔王戦争

    異修羅I 新魔王戦争

    全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。本物を決める闘争が今、始まる。

    ISBN 9784049125641
    発売日 2019年9月17日発売 定価 1,300円+税
    ISBN 9784049125641
    発売日 2019年9月17日発売
    定価 1,300円+税

    全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。本物を決める闘争が今、始まる。

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あらすじ

魔王が殺された後の世界。
そこには魔王さえも殺しうる修羅達が残った。
一目で相手の殺し方を見出す異世界の剣豪、音すら置き去りにする神速の槍兵、
伝説の武器を三本の腕で同時に扱う鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、
不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者……
ありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達はさらなる強敵を、“本物の勇者”という栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出す。
全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める激闘が今、幕を開ける――。



修羅

(やなぎ)(つるぎ)のソウジロウ

「――柳生宗次朗。このオレが、地球最後の柳生だ」

異世界から現れた最強にして最後の剣豪。
常に“斬って楽しい”強敵を求める戦闘狂。
能力は、つぶれた刃でも鉄を斬るほどの刀剣の絶技。
そして、一目で相手の殺し方を見出す、予知能力の域に達した超直観。

(いまし)めのタレン

「戦端は私が開く。その才と武を振るえる修羅の世界こそが、貴様らの望みだろう」

統一国家、黄都に反旗を翻した魔王自称者。
元黄都の将軍であったが、全生命共通の敵“本物の魔王”が倒れた今、人や種族間での争いを起こさないため、再び恐怖によって世界を支配すべく最強の個の力を率いて立ち上がった。

(ほし)()せアルス

「……欲しいものがあるんだ……」

この世界の伝説を尽く踏破した鳥竜の冒険者。
鳥竜の中で自分だけがもつこの腕で、栄光を成し遂げるため冒険をしている。
能力は、冒険で手に入れた超常の力を宿す伝説の武器、道具そのもの。
そして、それらを三本の腕で組み合わせて扱う《全種の武器と道具》に対する異常な適正。

夕暉(せっき)(つばさ)レグネジィ

「新公国に歯向かったクズどもは一人逃さず殺れ」

自らの群れを一国の軍にまで育て上げた鳥竜の統率者。
高い知性と残虐性で隙のない戦略を組み立て、鳥竜の軍勢を率いる。
命すら捨ててしまえる彼の兵達の秘密とはーー。

世界詞(せかいし)のキア

「もしもあたしが『死ね』って言えば、みんな死んじゃうんだから!」

世界に、そして神に最も愛されているエルフの少女。
自信に満ち溢れていて生意気な言動をするが、内面は思いやりが深く人を傷つけることを好まない。
能力は、全能。たった一言で、天候や地形までも支配する果てのない出力を擁する詞術を放つ。

(かささぎ)のダカイ

「だから俺、剣士じゃないんだけどな」

スーツと呼ばれる異世界の服装に裸足という風変りな男性。
人懐っこい性格で警めのタレンの片腕として活動する。
敵の攻撃速度を必ず上回る、絶対先制の力を宿した《ラズコートの罰の魔剣》を持つ。
だが、彼の逸脱した能力はその剣さばきだけでなく――。

(とお)()のクゼ

「ふへへ、ひどい世の中だよ、まったくさ……」

宗教組織“教団”に所属する始末屋。気怠げな笑みと共に自虐的な軽口をたたく。
教団最高の始末屋と知られるが、彼自身は長方形の大盾を持つのみで攻撃を一切行わない。
だが、彼に立ち向かうものは不思議と皆死んでいく。その謎とは。

(しず)かに(うた)うナスティーク

「…………」

創世の時より存在する天使の暗殺者。
発言することがなく、生まれも何故クゼを守るのかも不明。
能力は、不可知と即死の権能。自身が付き従う通り禍のクゼ、ただ一人にしか知覚されない。
そして、クゼの命を狙うものに、傷の程度にかかわらず相手を殺す超常の短剣“死の牙”により確実な死を与える。

(うみ)たるヒグアレ

「はい。無論、全滅させることはできます」

寡黙な植物生命体マンドレイクの傭兵。
種族の特性として、微量で神経細胞を溶解し速やかに命を奪う猛毒をもつ。
もちろん、この世界で隔絶した怪物である彼の能力はそれだけではなく――。

濫回凌轢(らんかいりょうれき)、ニヒロ

「いい景色だ。君も眺めておくといいよ――全部粉微塵になってしまうだろうから」

ミステリアスな雰囲気のゾンビ少女。
単機で一軍を滅ぼした、記録上最悪の生体兵器として幽閉されている。
彼女の能力と腰掛けている蜘蛛の正体とは――?

(おと)()りシャルク

「――あんたは、勇者の骨を見たことはあるか?」

生前の記憶を持たぬスケルトンの槍兵。飄々としたキザな皮肉屋。
能力は、音すら置き去りにしてしまう神速。
そして、あらゆる間合いを無意味なものとする骨格の変形機能。



場面紹介

 ヒレンジンゲンの光の魔剣が三羽をまとめて薙いで、その肉体を蒸発させた。
 手中より超高速で鞭が伸長し、意志を持つかのように周囲の鳥竜兵を打ち据える。二羽は、強烈な打撃のためにその衝撃で千切れ、臓器を撒き散らした。
 星馳せアルスは執拗に群がる軍勢をたった一羽で引き付け、無慈悲に殲滅している。
 しかし、鳥竜兵を率いる夕暉の翼レグネジィに焦る様子はない。味方の死すらも戦術に組み込まれているかのように――。

「随分と長いこと、逃げ回っていたな? 三本腕のアルス」

「…………くだらないこと、言うんだね……レグネジィ」

 アルスの姿がすぐさま消えた。翼の音すらない超高速の飛翔。
 影すら残さぬその突進に、眩い光がきらめいた。
 ヂィアッ――と。何かが焼ける、恐ろしい音までもが続いた。
 それは剣であっただろうか。
 人ならぬ鳥竜に、瞬きの刹那の間に剣を抜き放つ技量があったとして。抜き放ったその剣に、鞘に収まらぬほど長大な光の剣身があったとして。その光の剣身が燻べのヴィケオンを無敵の竜鱗ごと焼灼し、両断するなどということがあり得るのだとすれば、そうであったのだろう。
「――ヒレンジンゲンの光の魔剣」
 伝説の竜はもはや正中線から二つに別れて、地に潰れた燃える肉塊と化していた。

 ラズコートの罰の魔剣が、銃弾に後から追いついて弾いた。
 無人であるはずの旧市街の窓からの狙撃であった。こちらに狙いを定める銃口が四つ。ダカイは状況を判断している。建物内に潜伏している者は、さらに加えて三人――
 眼球が素早く動く。その場から跳ねると、今まで立っていた地面を新たな二つの弾痕が抉った。地上では、折り畳み式の槍をこちらに突き出そうとする者が三人。
 水路沿いの裏路地に立ち入る者は少ない。路地の片側が水路の柵であるから、敵を逃さず、狙撃にも適した地形である。加えて、この数と武装だ。鳥竜(ワイバーン)兵に発見されることを恐れていない。
(工作員の本拠の一つ。こいつらなりの要塞か。読みが当たったな)
 行商を装っていた兵が距離を詰めている。射程で圧倒する三本の槍が、ダカイを同時に突き刺す。だが既に、ダカイは逆さまに跳躍している。魔剣が霞んで、一つの槍の穂先を切り飛ばした。

全11名の修羅たちが繰り広げる激闘の続きは本編で――!