第四章
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「言われた通りに図書室行っちゃうとか、意外と彼、真面目だよネー」
と、ファンタジーの町を模したボードを眺めつつ、紫布はつぶやいた。

「知識の無い者が知識を得にいくのは当然です」
と、右辺の店を押さえつつある桑尻が言う。

「”うち”の図書室は、私が見る限り、大体のものが揃ってますし」

「桑尻チャン、厳しいナー」

「厳しいのは好きの内、ってか」

「足引っ張られたくないだけです。あ、徹先輩、そこの果物店頂きます。これで果物流通八枚押さえたんで、カード引けますね」

「マジかよ……」
という彼を無視して桑尻がカードを一枚引く。そして表にして場に出すのは、

「――五店舗以上押さえてないプレイヤーは1ターン移動不能。まあ、先輩達は動くなと、そういうことですよね」

……うワー。
さっきは金関係について、記憶を頼りにやってきたかと思えば、今度は前のプレイで憶えたものを使ってくる。

「知識系って最強かナー」

「いえ、バトル型は雷同先輩には敵いませんから。あと、素材集め系は紫布先輩がムキになりますし。生産系は木戸先輩が、交渉系は天満君に、あと――」

「あーいいヨいいヨ、謙遜が知識大会になってきてるしィ――」

「す、すみません」
と小さくなって頭を下げるあたり、可愛げはある。

……何で住良木チャンにキツいかナー。

「まあ、住良木チャンと似たところ、あるもんネー」

「無いです」
淡々と言われた。ただ、と彼女は言葉を作った。今の一言はこっちに対して不遜だと、そう思ったのだろう。

「……先輩達もそうだと思うんですが、私も、ちょっと安心出来てないんです」
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そっか、と相方が言うのを、徹は聞いた。
咲が短く茶化す風も無く理解を示すのは、それが大事だということだ。

……まあ、そうだな。

「住良木は馬鹿だけど、悪人じゃない。ロッキーあたりと同じで天然馬鹿な感じはあるが、前向きなのは確かだ」

「おおう、高評価だヨ――、徹!」

「巨乳好きに悪いヤツはいない」

「自分褒めてるだけかナー?」
まあいいじゃないか、と動けないターンなので、パスの手振りをする。すると、壺三が嘆息するようにこう言った。

「いつ、ネタバレします?」

「さっき思い切り”した”けどな」
徹の言葉に自分は頷く。

「私達、あっちで名前に縛られたりしないから、フツーに話して大丈夫だヨー。ただまあ、住良木チャンには、もうちょっとあっちのシステムとか知って欲しいかナ」

「確かにそうですね。ある程度の共通認識と目的を共有出来てないと、危険です」

「だからまあ、今日の段階で大体解るんじゃないか。あいつのパートナーも、俺達、前の段階で何度か会ってるけど、どんなのかはハッキリしなかったしな。そこらへん、住良木もどういう選別基準だったのか解らないが――」
徹が、ちょっと考えた。ややあってから、彼は手を打ち、

「巨乳か。選択基準」

「……何かそれ以外に無いような気になる発言はやめた方がいいヨー」
と、自分が言ったときだった。

「理不尽いっくよぉー」
これまでろくに動いてなかった四文字が、両腕を左右に広げ、自分のコマの一つを置いた。右辺側、桑尻の掌握している範囲だ。だが桑尻が、

「え? 四文字先輩、動けないですよね?」

「移動は出ぇ来なぁいけれどお、でぇもそれは商店街だけなあんだよねえ」
つまり、

「ぼぉくは役所を七つ押ぉさえているからあ。――税務署からの徴収でえす! 一番店を多く持ってる人は、ぼぉくにまず全財産の半ン額下さあい」

「理不尽……!」

「ファンタジーの税収が五公五民で住んでるだけましかナー」
まあそういうもんだ、とつぶやき、店を二つしか押さえてなかった現状から、さてどうするかを考えていく。そして、

「住良木は、図書室か」

「スケがいるかナー?」

「午後のすぐなので、思兼先輩もいます」
そっか、と今度は己が言った。おやおや、と咲が目を向けてくるのに小さく笑い、

「図書室はホームだな。まあ、今夜のゲームで何もかも無駄になるだろうが」
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図書室! いいなあ! 女図書委員! 眼鏡! いいですよね!
僕は絶好調だった。

……うはあああああああ!
思わず本棚の間で縦にガクガク揺れてしまうが、やはりいいものはいいと示したい! 体が黙ってられないんだよ……!
ともあれ三セットくらい縦揺れして盛り上がって、息を整える。手にあるのはテラフォーム関係の資料だった。
テラフォーム。
初めはテキトーに図書室内を回ろうと思っていたが、受付に眼鏡の図書委員で先輩の図書委員で女子の図書委員で巨乳の図書委員の人がいて僕は非常に盛り上がりました。いいなあ図書委員! 図書室の雰囲気を確定しますよね! やったあ! 僕はもうこの図書室に用が無くても一日一回は来たい……。
さてまあ、そんなわけで是非話をしなければ、と思ったのだが、やらかした。

「あ、あ、あ、あのすみません」
ウワー、キョドが出た。そりゃそうだ。巨乳で眼鏡で図書委員で更に恐らくこの人も先輩。インナースーツと夏服を着た上に、図書室の空調対策かストールを羽織っている。しかも髪と目の色から見るに日本人じゃない。

「ア、ア、アイキャンノット、ジャパニーズ」

「は?」

「え? あ、えーと」

「日本語大丈夫ですよ。というか日本の所属なので」

「え? あー! ハイ! 有り難う御座います! 住良木って言います!」
うん、と向こうが頷いた。そして僕は気付く。カウンターの向こう側に、杖が立てかけてあるのを、だ。だから僕は、彼女が椅子のアームレストを支えに立ち上がるのを待ってから、

「――テラフォーム関係について調べたいんですが」

「あ、”あっち”のこと?」

「あ、ハイ、そうです」
僕は言った。テラフォーム。つまりは、

「寺のリフォームをしなければいけなくなりまして」
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相手が、しばらく動きを止めた。
僕は、静かに、自信をもって言う。

「知人の先輩達が、神レベルの廃プレイヤーでして、そいつらがとりあえずテラフォームだ何だと言ってるから、つまり神キャラまで行くと、寺院か何かがレベルアップ条件になってんのかな、ってことで、じゃあテラフォームしてやろうか、と」

「えーと……」
向こうが額に手を当て、考え込んだ。僕は、ひょっとしてそういうゲーム攻略系のネタは、この図書室には無いのかと、そう思い、

「やっぱ、ゲーム関係は外の書店行けってことですかね」

「いや、そうではなくて……」
うん、と彼女が頷き、静かに告げた。

「テラフォームは、お寺のリフォームじゃなくて、星の環境調整のことです」

「ワッツ?」
あ、いけね、英語出てしまった。博識だからな僕。しかし、

「星?」

「星」
えーと、と彼女がまた考え込む間に、巨乳に乗った名札を見ておく。
クビコ・スケアクロウ。
新型制服と言うことは三年生だろう。が、杖をつく生活で新開方面を進路に選べるということは、やはり新開産業がそこらへんしっかりしてるって事なんだろうな、とか思う。うわあ丸いなあ、とか、大きいなあ、とか重力を受けるタイプですね、とか思ってない。凝視。
すると彼女は、一つ頷きこう言った。

「ちょっと、いいですか?
テラフォームとは、お寺のリフォームではなく。
惑星を、人が住める環境にしていく、その調整作業のことです」
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そこからいろいろ教えて貰ったけど、結論としては恥かいたア――!!
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まあいい、無知は英知の始まりだ。そう、ムチはエッチの始まりだ! SMは経験ないですけど、多分、そういうことなんだろう。そして僕は巨乳の図書委員の先輩と、僕が馬鹿だということを共通認識とした! 二人だけの秘密だ! 出来れば消したい秘密だろうとか言うな……! その通りだ! だけどこれはこの図書室に来てただ本を借りてる連中よりも僕の方が一歩も二歩も進んでいるということだ! ――後ろ向きにな。
そんな訳で教えて貰った方面。テラフォームとして惑星の環境調整に必要な学問。つまり地質学とか、環境知識とかですか? そういうの回ってとりあえず馬鹿でも解るような、図が多いのやカラーのもの。漫画で解る系を、上限として言われた五冊ほど。ついでに保健系や美術系で、ほう、ありますねえ……、外国の本で……、おお、んんンン、芸術! これは芸術だから問題ありません! でも先に借りてるお前ら、ホントにコレ、知識のために借りたか? んン? まあ今度来たとき解りやすいように棚の端に差しておこう。
そして僕はカウンターに戻り、

「ええと、貸し出しのカードの方――」

「あ、それなら奥で受付ます」

「奥で受付? そんな大胆な!」

「は?」
僕は開いてる手で自分の頬を一回打った。すると、

「貸し出しカードの方はこちらだ、住良木後輩」
女性の声に振り向くと、やはり新型制服を、しかし男子用のものを着込んだ姿があった。黒髪。図書室の奥、資料室から出てきた彼女は、

「イタチ?」

「フェレットだ。離れなくてな」
両の肩に一匹ずつ、白のイタチを乗せている。

……奇態な……。
うちの学校、変な人が多い気がします。僕ちょっと一般人なんで、たとえ美人で胸がそこそこ大きくてもペット二匹同伴ってのは、ちょっと。何か、もう一声欲しいです。

「図書委員長の思兼だ」

……図書委員長、行けます……!
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いいじゃないですか図書委員長。こう、逆光の入る図書室で、ペットのイタチを二匹侍らせながら、こう、こうですよ、こんな感じでハードカバーの本をめくるとか!

「いいですね!」

「は?」
僕は開いてる手で自分の頬を一回打った。

「すみません! ちょっと図書委員長という単語がジャストヒットしてしまいまして!」

「君、素直だけど馬鹿だろう」

「委員長、ハッキリ言いますね!?」
まあな、と彼女が、カウンターに置いたこちらの本を見た。

「テラフォームを広げるか。私達にも権限があれば手伝いたいところだが」

「あれ? 図書委員長も、”アレ”やってるんですか?」

「――神道系の指揮を執ってる。君にも関係するな」
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……ん?
何かビミョーに”深い”話が来た気がする。

「神道系?」
確か僕はその”系”の人間キャラの筈だ。すると図書委員長は小さく笑い、

「君が昨夜、ソッコで死んだのは知っている」

「あー……」
と、彼女から貸し出しカードを受け取り頭を下げる。そして理解した。

「図書委員長も廃プレイヤーなんですか。神キャラになってるというか」

「私は昔から参加してるからな」

……あー。
そういうキャラには見えないが、まあ、そういうものなんだろう。というか、

「新開産業の、たとえば進学とか就職に、有利だったりします?」

「話、聞いてないのか?」
と、彼女が手を軽く振った。すると、その手先に光る板が現れた。

……は?
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立体映像、というのが、感想だった。というか、

「イリュージョン?」
何しろ、何も無い空間に、えーと、アレだ。ゲームで言うコンソールってか、マルチウインドウって言うんですか。アレみたいなのが出て、操作してる。
図書委員長は、そこに何かリストを出して、多分
「いるかいないか」
みたいなのをイタチと一緒に検分しているが、

……何アレ?
思ったときだ。こちらの視線に気付いたスケアクロウ先輩というか、スケ子先輩が、慌てた声を図書委員長に掛ける。

「八意、ちょっと、それ」

「ん?」
と図書委員長が顔を上げる。こっちの視線に気付く。そして、

「あ――」
何度か頷きながら、手元に出していたイリュージョンを消した。軽い音がして、それは光として砕け散る。その欠片を、彼女は手で払いながら、

「見なかったことに」

「何です? 今のは」

「見なかった」

「何か代わりに下さい」

「君は馬鹿だけど素直だな!」
評価が一周した。
じゃあ、と図書委員長が笑った。

「ここは図書室だから、知識をあげよう」

「えーと、じゃあ、お二人のスリーサイズあたりから、まず、スタートとしてですね……」

「君に選択権は無い」
アハイ。まあ後輩だしな、と、身分制度でとりあえず納得していると、

「――君の部活。あの面々、他の面々もいるが、究極的な味方は、私達、神道系だ」
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ん? と思ったのは、やはりここが知識の場で、馬鹿にはちょっと難しいと、そういうことなんだろう。だが、

「……どういうことです?」

「平たく言えば、私達も、彼らも、君の進行に非常に興味を持っている」

「それは――」

「私達は君と同じ進行が出来ないからだ」

……えーと。
考えて、僕は右の手を上げた。カウンターの上の本を見て、

「巨乳好きのドシロウトです」

「そうだな」
図書委員長の返答に、スケ子先輩が見たこと無いような横目を向けてきたが、気にしないこととする。
同じように、図書委員長も無視をして、

「まあこのあたりは追々解るだろう。連中の手伝いを得ながら、しかし、気をつけてくれ。雷同達も親身にはなってくれるが、”他”もいる。そして立場もある。だから究極的な味方は、君と所属というか、管区の同じ神道系の私達だ」

「ドシロウトでザコの僕がいると、何か変わるんですか?」

「ドシロウトでザコのキャラから、万能クラスのキャラを見上げたとき、何が違う?」

「――そりゃ、出来ることが全く違います」

「そうだな」
と、図書委員長が言って、小さく笑った。

「君は素直で馬鹿で巨乳好きの残念な人だが、――間違った考えはしてないようだ。木戸も喜ぶだろう。今夜、多分、それらの本にある程度目を通して現場に望むと思うが、そこで今言った台詞を考えてみることになるだろう」

「それは――」

「出来ることが大きく違うとき、君は何を思い、私達はどうするか、ということだ」
では、と図書委員長が指を鳴らすと、スケ子先輩が貸し出しカードを戻してきた。
僕は本を手に取り、外の暑さを思う。コレ、汗で湿らないかなあ、などと。大事なのはしっとり感。違うか。すると、

「住良木君」
ドアの方に歩き出す僕に、図書委員長が声を掛けてきた。僕は急ぎ振り向き、

「何ですか!? 結婚したいとか、そういうのですか!? アーでも駄目です! 図書委員長はちょっと足りない! それとも着痩せしてます!?」

「君は素直で馬鹿で巨乳好きで間違った考えはしないがホント馬鹿だな」

「あーハイ! 一周した感じで! 有り難う御座います! で、何です?」
そうだな、と図書委員長が、言った。

「君が選んだパートナーは、神道はおろか、あらゆる神話においても最強の存在だ。君はいい相手を選んだ。そのことを知識として、一種の呪いとして与えておこう」

「ええと、あの、僕、何か選んだ記憶、無いんですけど……」

「気にするな。――もう決まったことだ。前だけ見ておけ、馬鹿なのだから」
言われて、悪い気分はしなかった。まあ、馬鹿だってのは自覚あるし、向こうは先輩で図書委員長でジャストヒットだし、だから、

「有り難う御座います! 何かまあ、良い感じなんですね!?」
行くことにする。
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「思兼さん、……ちょっと不用意過ぎます」
と、少年が去ってから椅子に座り直したスケアクロウの言葉を、思兼は聞く。
肩上のフェレットがどちらも床に降り、カウンターに駆け上る。一匹はやや不機嫌なスケアクロウを伺うようにくるくる回り、もう一匹は少年が本を置いていたあたりを嗅いでいる。
そして自分は、スケアクロウの言葉の意味を考え、

「これか」
手元に啓示盤を出す。その行為にスケアクロウが一瞬息を詰め、

「住良木君がシステムを理解しない内は見せないようにと、御達しがあったんですよ」

「その御達しが啓示盤経由で来るのは笑うところかな」

「でも」

「何か疑問に思われたら、こう言えばいい”極秘で、新開産業の技術試験をしているのだ”とね。今ならば、実際それは嘘ではない」

「んー、まあ、確かにそうですけどね」

「だったらそういうことで」
と、己はカウンターの外に回る。フェレット二匹が視線で追ってくるのに気付きつつ、無人の図書室を背景にカウンターの前に立つ。

「いい少年だ」

「はい」
スケアクロウが頷くのは、こちらの思いが真実だと言うことだ。つまり、

「彼は、君の杖に気付き、しかし君が椅子のアームレストから、このカウンターに手をついて立つとき、下手に親切な素振りを見せず、ただ、君の正面より半歩ズレた位置に立った」

「カウンターについた手は左手ですから、――私のフリーになった右手、その正面に立った訳ですね」

「それはどういうことかな?」
こちらの試すような問いに、スケアクロウが会釈で応じた。

「私の不自由を下に見ず、しかし仕事のしやすいようにしてくれたということです」

「そうだな」
全く、と己は呟いた。

「ホントに馬鹿な少年だが、視線は水平にあるようだ。それが基準だとしたならば、さて、上を見上げることは、どのように行うのだろうな」
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「うおお……、何か思ったより難しくない?」
ちょっと本をパラ見してみたけど、テラフォーム関係、ってか新開関係の宇宙事業って、こういう事?
何となく記憶にある風景は、溶岩の海だ。
あのフィールドが星全体の代表的な部分だとするならば、星は燃えているというか高熱。
だとするとまずすべきは、
・熱を冷ますこと。
になるんだけど、これは、何か違う気がする。
そう、方法が先に立ってるように思う。そうだ。エロいことをしようと思ってエロ画像を漁るんじゃなくて、エロ画像を漁っておけばエロい気分に――、なるね。なるよ。じゃあどうなんだ。間違ってるのか僕は。どうなんだ。あアン!?
落ち着け。
つまり何だ。アレだ。アレだよアレ。今の僕は、状況による対処で、ものを考えている。
風邪ひいたから薬飲もうとか、馬鹿だから他人との対応は考えようとか、エロ画像見たら発情しようとか、そういう対処的なものだ。でも、

「テラフォームってのは、でも、人が住める環境にする、ってことだよな」
まず、目的が先にあると、そういうことだ。

「巨乳のエロ画像でエロいことしたいとか、そういう、具体的な目標だ!」
何て解りやすい! とりあえず隣の部屋に一礼しておく。
まあそういうことだ。対処的なやり方だと、環境を変化させる事は出来ても、人が住めるようにならないかもしれない。
じゃあどうするか。
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考える。だけど、

「ま、いいか」
図鑑一冊くらいだけど、知識は入れた。だから、

「――フィールドに出てから考えよう」
あとはフィールドに出て、何が出来て、出来なくて、そして何が必要かを考えよう。
まずはスタートだ。だから、
死んだ理由。何だっけ。何かマー、面倒なことがあった覚えがあるが、図書委員長の言葉が気にもなっていた。
僕が選んだ神は、最強の存在なのだと。
じゃあ安心だ。
日は暮れつつある。部屋の鍵は閉めた。窓は網戸で、まだセミの鳴き声が聞こえるけど、まあいいだろう。
グラスの充電は充分。だから、

「ゲームスタート」



