■第三話 始原の終末装置ヒミングレーヴァ・アルビオン ④
やった……。やったぞ畜生! 最強の裏ボスとの契約に成功したんだ!
「本当に良いんだな。夢オチとか上げて落とすとか、そういう展開はなしだぜ、神様よっ」
「無問題。元より貴方は『
ヒミングレーヴァの言葉は半分くらいわけの分からないものだったが、それでも彼女が俺を契約者として認めてくれたということだけは、しっかりと理解できた。
「ありがとうヒミングレーヴァ。そしてこれからよろしく頼む」
「了承。はい。これからよろしくお願いします、マスター」
こうして俺の最初の冒険は無事に幕を閉じた。命からがら、喉はガラガラ。手に入れたものは最強の精霊と魔法の武器に、僅かばかりの自尊心。
どれもこれもチュートリアルの中ボスが得るには分不相応な────いや、よそう。俺は、
だから、そう。ここはシンプルに行こうじゃないか。



