第一章 屋上で鉢合わせる女性には大抵何かある ④
なんにせよ、俺に対してこの脅しはまったくと言っていいほど無意味だ。
「その……下手したら裸の写真をばら
「それは嫌ですけど、俺が何もしなければばら
「……」
あれ、もう脱がせてくれないのかな。まだワイシャツの胸元がはだけている程度なんだけど。
「……
ひよりは
結局彼女らは三人で会議を始めてしまい、俺はぽつんと一人残される羽目になった。
意図せず放置プレイみたいになっているが、大して服が脱げているわけでもないからか、別に興奮はしないな。俺もまだまだ修行が必要らしい。
「────待たせたわね、
しばらくして戻ってきた
その後ろにくっついているひよりは諦めたような表情を浮かべているが、まあそれはいつも通りとして。
「あなたを脅すのはもうやめておくわ」
「え、そうなんですか?」
「代わりに……」
それは腕章。
生徒会役員であることを証明する、限られた者しか持てない
「あなたには、生徒会雑務────もとい
「……はい?」