年下の女性教官に今日も叱っていただけた2
前回までのあらすじ
わたしの名前はリリア。勇者訓練校で教員をやっている。
ある日、単独でドラゴン使いを追っていたわたしは、偶然通りかかったレオンさんに助けられた。
レオンさんはドラゴンを一撃で殺せるくせに、女性に弱すぎて、スライムのモン娘にすら負けてしまうという意味不明な男だ。
放っておくとすぐに死にそうなので、半ば強引に勇者訓練校に転入させた。そして放課後にスライムのモン娘と戦闘訓練をさせたのだが、惨敗の連続で救いようがなかった。
しかもクラス委員長のシエラさんに赤ちゃん扱いされたり、ギャルっぽいフィオナさんに彼ピ(仮)と呼ばれたりしていて、節操がない。
それでも諦めずに訓練し続けた結果、わたしの命令通りに動く操り人形になった。
レオンさんはなかなか使い勝手が良くて、ドラゴン使いの息の根を止めることに成功した。さらに、命令すれば任意の記憶を失わせることすら可能だとわかった。
しかし、いいことばかりは続かない。レオンさんを操って殺させようと思っていたスライムのモン娘が、レベルが上がりすぎて飛行能力を手に入れてしまったのだ。
スライムのモン娘は空を飛んで逃亡。前代未聞の失態だ。誰かが被害に遭う前に、何としてでも始末しなければならない。



