年下の女性教官に今日も叱っていただけた2
インターミッション エヴァンジェシカの決心
今回の漂着者たちは、全員面倒くさいわ。
反抗的な態度のリリア。ずっと何を言っているのか理解不能なシエラ。何より入浴中に忍び込んできた石コロと、それを手引きしたフィオナ。
できることなら石コロの息の根を止めて、残りの3人は島から追放したいわ。
でもこの島の未来を考えたら、あんなヤツらでも取り込まないわけにはいかないのよね。石コロは絶対に殺すけど。
問題は、エルミノーラが処刑に反対したことね。
たしかに石コロは闘いの天才だし、用心棒として活用したいわ。これは島主としてのワタシの意見ね。
だけど、そんなのはワタシのプライドが許さない。あんな下賤な男に裸を見られたなんて、思い出すだけで虫唾が走るわ。せめて殺すことで帳消しにしたい。これが女性としてのワタシの意見。
2つの意見がぶつかった時は、どうすればいいのか? 決まっているわ。女性としての意見を尊重するべきよ。
なぜならこの島が目指すのは、究極の女尊男卑だから。
というわけで、ワタシはエルミノーラたちと分かれた後、こっそり武器庫に移動した。そこにはたくさんの武器が収容されている。
剣、槍、斧、弓矢。どれが石コロを苦しめるのに一番適しているのかしら?
1つ1つ吟味していると、石の棍棒を見つけたわ。成人男性の片脚くらいのサイズで、持ち上げてみると、片手で十分に扱えそうだった。
石の棍棒で石コロを潰す。ワタシは思わず含み笑いをしてしまったわ。
待っていなさい石コロ。ワタシに屈辱を味わわせた報い、今すぐ受けさせてあげるわ。



