年下の女性教官に今日も叱っていただけた2

インターミッション シエラの決意

 リリア先生のおかげで、レオンちゃんの命の危険がなくなった日の夜。私は哺乳瓶に吸い付くレオンちゃんを思い出し、1人で静かに悶えました。

 ああ……可愛かった……!!


 危険を冒して哺乳瓶を手に入れたかいがありました。あの家の赤ちゃんには申し訳なかったけど、他にも哺乳瓶があることは確認したから、ちゃんとミルクは飲めたはずです。

 それにしても、この島の人たちはみんなおかしいです。女尊男卑だとか言って、レオンちゃんを働かせようとするなんて。

 たしかにレオンちゃんは男の子だけど、まだ赤ちゃんなのに……。


 できることなら、私が守ってあげたいです。でも、島民全員を相手にできるほどの力は、まだ持っていません。

 あの鉄格子を曲げた時のような力がいつでも発揮できたら、どんな理不尽にも立ち向かえるのに……。


 とにかく、私は決意しました。もしまたレオンちゃんがピンチになった時に助けられるよう、これまで以上に鍛錬すると。

 レオンちゃんのために、私は世界一強いママになってみせる……!!