青春2周目の俺がやり直す、ぼっちな彼女との陽キャな夏
幕間①『向日葵と、君と』
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彼女と僕が初めて出会ったのは、中学二年に上がって二ヶ月ほどが
確か昼休みにクラスにいたくなくて、適当な避難場所を探していた時だったと思う。
校内の人のいないところを探して歩いていて、ふと迷いこんだのだ。
校舎裏の、花壇が立ち並ぶ一角。
こんな場所があったのかと驚いた。
静かで、人の気配がなくて、だけど色鮮やかなその場所は、まるで周りから切り離されているかのように思えた。
「
「!」
飛び上がって驚いた。
人がいたとは思わなかった。
振り返ると、そこには
夏の日差しの下にあってなお陶磁器のように白い肌。
吸いこまれていきそうな
その人形のように整った顔には、見覚えがあった。
確か……
「
俺の問いに、にっこりとうなずく。
「同じクラスの、
「あ、うん。そうだけど……」
思わず言葉に詰まる。
いやそれを言ってしまえば、クラスメイトで親しく話したことがある相手なんて、一人もいないわけなんだけれど。
「ええと、どうして
「わたしは園芸部員だから。
「え、僕は……何となく」
本当の理由はどうしてか言いたくなくて、僕はそう答えた。
濁した声から何かを察してくれたのか、
「
「え?」
さっき投げかけてきた質問を、
「じっと見てたから、そうなのかと思って」
「……別に、特に好きなわけじゃない。でも……」
「?」
「この場所は……少しいい、かも」
それは僕の正直な気持ちだった。
ここは静かで、穏やかで、どこか居心地がいい。
それに
その言葉に、
「そうなんだ! そう言ってくれるとうれしいな。わたしもここは好きだから」
それは
彼女のすぐ後ろで咲く、大輪の花々に負けないほどの明るくて
気づいたら、僕はこう口にしていた。
「あ、あのさ……」
「?」
「えっと、また来ても……いいかな?」
それはたぶん、せいいっぱいの勇気を振り絞って言ったものだったと思う。
その僕の言葉に。
「うん、
──これが僕と、



