第2話 絶対に炎上します ④
『でね、その中で彼が急に、「配信に興味ある?」なんて聞いてきて……。ほんといきなりでした。どういうこと!? まさか気付かれた!? って心臓飛び出しそうになって。でも、なんとか冷静を
……それは、今現在のこっちも同じだった。
頭真っ白。心臓バクバク。
『でね、これ以上
深く息を
そして、彼女はふと思い出した様子で、笑いながらこう付け足す。
『あ、ちなみに彼の方の配信は、止めた方がいいって言っておきました。配信者同士になっちゃったら、見つかる可能性上がりそうですし……』
──一度、大きく深呼吸する。
サキの言ったことを、頭の中で
……うん、気持ちは落ち着いた。
それと同時に、俺の中でも結論が出た。
──だから、俺はそれを。判明した事実を思わず
「……本人じゃねえか! やっぱり、
──もう、疑いようがなかった。
ここまでサキの話と今日の出来事が
これはもう、確定だ!
サキは……
スマホからは、彼女の声が流れ続けている。けれど──今はそれも耳に入らない。
それどころじゃない重大事実が判明したところなんだ。今はもう、そっちのことだけで頭がいっぱいだ……。
……ていうかあいつ、そんなに
マジで、完全にいつも通りにしか見えなかった……。いつも通りの、冷静でそっけない
……
これだけ
ていうか、それをちょっと
女子ってすげえな。そこまで人の気持ちがわかるものなのか……。
……そして、そんなこと以上に。
そういう
「うわあ……どうしよう……」
「これから俺、どうやってあいつに接すればいいんだ……」
──そう、それがわからないのだ。
うっかり知り合いの配信を
そのことを本人に言えばいいのか、それとも知らんぷりすればいいのか。かなり
しかも……今回、
そのうえ、「好きな人」として俺を
……う、うおお……。
そのことを考えると、マジでどうすればいいのかわからなくなるな。
ドキドキするし、頭も顔もすげえ熱いし……。
……ていうか、全然気付かなかった。
そんな
「……いつ俺を好きになんて、なったんだろう? そんなタイミングあったか?」
自然と、そんな疑問が俺の中に生まれる。
俺と
それ以外の理由で会ったことは一度もないし、会話をするのも図書室かその帰りの
なのに、好きになられる機会なんてあったっけ……?
……それに、
「出会ったころって、あんな感じだったし……」
そうこぼし、
半年ほど前、春。
俺と



