織田ブリュンヒルド信長は天下のナナメ上を征く
第二章『一肌脱ぐ、と女性に言われると少しドキッとしてしまう』 ⑯
「……素晴らしいことだな、って思ったんです。先生の仕事も、その
ペコリ、と頭を下げながらブリュンヒルドは続ける。
「借金は……絶対に返します。そうちゃんに預けますので、ちょくちょく
「ああ……先生も
「笑ってんだよ! このアホめ!」
「あ、あほ?」
「ず─────っと、調子に乗りっぱなしだからやり返したんだよ。ちょっと無言になったくらいで殊勝に謝ってくるあたり、まだまだ小娘よのう」
手のひらで転がされたことに気づき、頰を膨らませるブリュンヒルド。
「ハハハ、てっきり、魔法指南を求めて俺に付いて回っているのかと思っていたんだがな」
「受けさせてもらえるなら是非! 『魔法を全く使えないサボり癖のある女の子でも、たった三ヶ月で片手間に天下が取れる!』的なやつを」
「そんな
「年齢制限厳し過ぎやしません?
「純粋
「ええっ!? だったらどうして私が選ばれていないんですか?」
「本気で疑問に思うお前の感覚が俺には疑問だよ……」
「魔法は使えないですけど、先生のお手伝いはさせてもらえる、ってことでいいですか?」
「そもそもお前は俺の借金のカタで働く羽目になったんだろうが。せいぜい使い潰してやるから覚悟するんだな」
「ええ、先生が言うなら火の中でも水の中でも飛び込みますよ、私の代わりに
名前を呼ばれた途端、キッチンカーの窓から
「姫さまのためなら喜んで!」
今回の騒動の収束において最大の功労者とも言える
(こいつ、しかるべき主人を得たらメチャクチャ出世しそうだな)
とその才を惜しまないでもなかったが、ブリュンヒルドに忠義を尽くしている
互いのことを知り、それでもともに旅を続けることになった三人は、しばらくこんな日々が続くと思っていた。
だが、時は乱世。
ブリュンヒルドが



