祝! シリーズ15周年記念ゲストコメント
祝! シリーズ15周年!!
読者の皆様のおかげで『ソードアート・オンライン』は、2009年4月10日の第1巻発売から15周年を迎えることができました。ますます加速する川原 礫作品の展開に今後ともご期待ください!
電撃文庫『ソードアート・オンライン』
シリーズ15周年記念コメント
いままで色々な媒体で「作家としての目標」を訊かれ、そのたびに「生き残ること」と答えてきましたが、いつの間にやらデビューから15年が経っていました。振り返って本棚を見ればいままで刊行した文庫や関連書籍、映像パッケージがなかなかの物量で並んでいますが、それでも何かを達成したとか、どこかに到達したような感覚はほとんどなく、まだまだ道半ば……というかスタート地点から五、六歩くらいしか進んでいないような気がしています。まあ、考えてみればデビュー作の『アクセル・ワールド』を含め、完結したシリーズは一つもないので当然と言えば当然かもしれませんが。
そろそろ、目標に「作品の完結」を掲げるべき時期に来ているのでしょうが、これだけ長い時間を一緒に過ごしてきたキャラクターたちとお別れするのが忍びなく……などと言っていたら永遠に終わらないですね。
どのシリーズもあと1冊や2冊で完結する状況ではないですが、心構えだけはしつつ20周年を目指していこうと思います。最後になりましたが、ここまで作家業を続けることができたのは、ひとえに私と作品を応援して下さる読者の皆さまのおかげです。叶うならば、これからも長いお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い致します。
二〇二四年六月某日 川原 礫
祝! シリーズ10周年!!
読者の皆様のおかげで『ソードアート・オンライン』は、2009年4月10日の第1巻発売から10周年を迎えることができました。ますます加速する『ソードアート・オンライン』に今後ともご期待ください!
電撃文庫『ソードアート・オンライン』
シリーズ10周年記念コメント
私はいままで、「目標は10年生き残ること!」と繰り返し発言し続けてきたのですが、こうしてついにその10周年を迎えるにあたって、大きな達成感とわずかばかりの喪失感をおぼえています。
自分のホームページで『ソードアート・オンライン』の初期バージョンを連載していた頃から考えると、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。焦りや重圧に耐えかねて、「もう書けない」と思ってしまったことも何度かありました。しかしどうにか10年、作家として活動してこられたのは、私を支えてくださった多くの方々と、そしていままで私の作品を応援してくださった読者や視聴者、プレイヤーの皆様のおかげです。
まだ次の目標は見つかっていませんが、15年、そして20年を目指して地道に小説を書き続けていこうと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
二〇十九年四月某日 川原 礫
祝! 第1巻100万部突破!!

おかげさまでシリーズの第1巻である『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』の単巻発行部数が2017年4月25日の増刷発行分をもって100万部を突破しました!
電撃文庫『ソードアート・オンライン』
第1巻 累計100万部突破記念コメント
もう二十年近くも昔の話ですが、私が初めてプレイした某米国産MMORPGでは、1000を1kと略していました。一万ゴールドなら「10kG」とか。でも私が遊んでいた頃は、使われていたのはkだけで、その上の単位は誰も使わなかったんですよね。たぶんそんな大金で取り引きするアイテムが不動産くらいだったからだと思いますが。
ところが、次にプレイした某韓国産MMOでは、かなり初期からkの上……つまりmが使われるようになったのです。しかもなぜか大文字のMが主流でした。初めてプレイヤー露店の看板に、「〇〇カード2M」みたいな表記を見た時は「おおっ……」と思ったものです。そのインパクトが強烈だったせいか、いまでも1M、つまり百万という数字には、私がしゃかりきになってMMOをプレイしていた頃のノスタルジーがまとわりついているような気がします。
このたび、『ソードアート・オンライン』第1巻の単巻発行部数が1M部ならぬ100万部を突破したという知らせを聞き、自分のホームページでSAOを連載していた頃や、当時遊んでいたMMORPGのことを思い出しました。ここまで長かったようにも、あっという間だったようにも感じますが、これからも書き続けられる限り書いていこうと思います。
一緒に作品を作って下さったイラストのabecさんや担当の三木さん、コミカライズして下さった漫画家さん方、アニメやゲームのスタッフの皆様、そしてSAOシリーズを応援して下さったあなたに心から感謝します。これからもよろしくお願いします!
二〇十七年四月某日 川原 礫