シリーズ:夏月の海に囁く呪文
夏月の海に囁く呪文
僕はどこかへ行きたかった。 僕はどこへも行けなかった。
僕はどこかへ行きたかった。 僕はどこへも行けなかった。
修一は、夢久島という長閑な島に暮らす高校2年生。 学校生活にどこか馴染めない自分を自覚しつつ “能面” を被って、友達とも “普通” に過ごしていた。
夏休みに入った日、修一は、港で海を見ながら泣いている一人の女性と出会う。 夢久島には、「海で “呪文” を唱えると本当の自分の居場所に連れて行ってくれる」 という噂がある。 その話を確かめるために彼女はこの島に来たというのだが……。 彼女との出逢いにより、修一の “能面” の日常に変化が訪れる。 はたしてその “呪文” とは――?
島に伝わる噂をめぐり、心に傷を抱えた人々が織り成す、心ビタミン短編連作ストーリー。
ISBN | 9784840232166 |
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判型 | 文庫判 |
ページ数 | 260ページ |
発売日 | 2005年11月10日発売 |
定価 | 578円(本体550円+税) |