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シリーズ:しにがみのバラッド。
しにがみのバラッド。(7)
瞳に映るものすべて、哀しくて愛しい音楽――。
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瞳に映るものすべて、哀しくて愛しい音楽――。
何処かで鈴の音が聴こえて、ふわりと咲く風になりました。風は真っ白い花をたずさえて、空に浮かびます。真っ白な花だと思われていたそれは、真っ白な少女でした。少女で、そして――死神でした。そのまわりを、黒猫が、ぱたぱたとコウモリのような羽根で飛んでいました。少女はやさしく微笑み、黒猫をそっと抱えて、ラララ、と唄いはじめました。――空には、雨あがりの虹が架かっていました。これは、白い死神と黒猫の、哀しくてやさしい物語。
ISBN | 9784840231213 |
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判型 | 文庫判 |
ページ数 | 312ページ |
発売日 | 2005年8月10日発売 |
定価 | 605円(本体550円+税) |